2014年9月28日日曜日

西山隆行 & 石橋敬三 LIVE in NAGOYA ライブレポート


こんにちは。
すっかり秋らしい天候になってきました。

さて、先日9月23日、当スタジオでアコースティックギターのレッスンもされている西山隆行さんによる、スタジオライブ第2弾、西山隆行 & 石橋敬三 LIVE in NAGOYAが開催されました。

今回はアコースティックギター奏者の西山さんとマンドリン奏者の石橋さんによるスペシャルなライブとなりました。


お二人とも和歌山県出身ということで、和歌山弁講座もちょこちょこ挟みつつ、
和気あいあいとした雰囲気でスタート。


スタジオで行うライブということで、ちょっとしたセミナーから。
ライブハウスやコンサートホールでのライブでは聞けない話も聞けちゃいます。
これがスタジオライブの良い所。
そして、演者と観客の距離がとっても近い!
凝った演出は出来ないものの、距離が近いので、弾いている姿をしっかり見ることができます。

話が少々脱線してしまいました。

始めは石橋さんから、マンドリンについての説明がありました。
マンドリンというと、カントリーやブルーグラス系の音楽ではフラットマンドリンが使用されており、ギターを弾いている方でも見たり聞いたりしたことがある方も多いかと思います。
対して、石橋さんが使用しているマンドリンはボディの後ろが丸くボールのようになっているマンドリンです。
主にクラシックで使用されており、学校のクラブ活動などで、見たり弾いたりしたことがあるという方もいらっしゃるかも?


マンドリンは弦が複弦になっており、チューニングはG、D、A、Eの4つですが、弦は8本あります。
それぞれの音を2本ずつ同じチューニングにすることによって、音の広がりが出るようになっています。
今回、石橋さんが持ってきていた楽器は弦が12本張れるマンドリオラという楽器でした。が、8本だけ張ればマンドリンと変わらないということでした。


そして、また盛り上がるピックの話。
マンドリンもピックを使って演奏されるのですが、
やはり人それぞれ、こだわりがあるようです。
石橋さんの場合、ホームベース型の厚さ薄めのピックを使用しているそうです。
そのまま使うのではなく、削って形を加工して使っているそうです。
実際に普通のピックと弾き比べてみると、倍音がキレイに出ていました。

西山さんはティアドロップ型のピックを使用。
ここから奏法についての話に流れていきました。

西山さんはフラットピックを使ったハイブリッドピッキング奏法。
これはメロディーとベースラインを同時に弾く時に、親指、人差し指でピックを使ってベースラインを弾き、残りの指でメロディーを弾くという奏法です。
普通は親指にサムピックを付けて演奏するのが多いのですが、フラットピックを使用することによって、いろんな奏法に対応することのできる奏法です。

そして石橋さんのマンドリンの奏法。
マンドリンといえば、トレモロの美しい音をイメージしますが、こちらもトレモロをしつつ、伴奏を弾くというディオ奏法という演奏方法の解説がありました。
そしてマンドリンではあまりしないであろう、ボディタッピング。
弦をミュートしながらのピッキング等、ギターのような演奏方法をたくさんされていて、まさにニュースタイルといった感じでした。


セミナーの後はいよいよライブです。
最初は石橋さんのソロから。
オリジナルの楽曲中心のセットリストでした。
白いイルカ(字が間違っていたらごめんなさい。)や珊瑚の見上げた空という曲では、ルーパーという音をループさせて重ねて音を出していくことのできるエフェクターを駆使した演奏をされていました。
イルカの鳴き声を表現していたり、海の中にいるような不思議な感覚になったりと、マンドリン1本でいろんな表現ができるのだとびっくりさせられました。
サザナミガゼルという曲ではフラメンコギターなどで多用されるラスゲアート奏法もピックを使ってされており、ライブ中も解説が入ったりしていました。

オリジナル曲とカバー曲合わせて、全6曲演奏されました。


続いて西山さんのソロ。
オリジナル曲とカバー曲で5曲、
今回、オリジナル曲のseven for eightは機材のトラブルもなく無事に演奏されました。
そしてGIFTはボサノヴァ調にアレンジされたGIFT2も演奏されました。


最後に西山さんと石橋さんのセッション。
カバー曲3曲が披露され、美しいマンドリンのトレモロや、西山さんのギターソロも聞くことができました。

ライブの後はライブを見に来たお客さんとのフリートーク。
今回は時間も余裕があったので、みなさんゆっくりお話しされていきました。
少人数で行うスタジオライブだからこそできる時間かもしれません。

また西山さん企画のスタジオライブ、スタジオとしても楽しみにしております。
興味を持たれた方は是非、スタジオでライブを楽しんでいただければと思います。