2014年7月13日日曜日

ウワサのRK-100Sやっぱりスゴかった件


こんにちは。

KORGは自社製品の他にも、PRSギターやWarwickベース、VOXなど色々なメーカーの代理店もやっていますが、元々は鍵盤楽器のメーカーです。
もちろん、従来のシンセサイザーも作っていますが、今回のリモートキーボード、私個人的には、まさに"KORGらしい製品"だと思っています。

まず、このリモートキーボードという楽器。以前は小室さんや浅倉さんなどプロのキーボーディストが80年代〜90年代に多く使っていた楽器です。
当時は色んなメーカーがこういったかたちのキーボードを出していましたが、今ではほとんど見なくなってしまいましたね。。。

私が思う原因はこちらだと思います。

1. なんか恥ずかしい
2. なんか古くさい
3. 重い
4. ケーブルが邪魔
5. 見た目がダサイ

オイオイ、こんなにあるのかよ!って感じですが、そんな事を言いつつもキーボーディストはいつもステージ上でこう思っています。

(俺だって目立ちたい。。)

はい。わかります。


当時はこの手のキーボードは所謂MIDIキーボードでした。つまりステージ上でも何かの音源に繋げなければ音は出なかったわけです。
つまり電源ケーブルとMIDIケーブルを繋がなければいけなかったわけですね。
という事でなんだかんだで敷居が高く、めんどくさいものだったわけです。

最近、MS-20miniNuVibeなど復刻モノに力を入れていますが、このRK-100の復刻の話を聞いたとき、私は正直「どうなの?」という感じでした。

一般的に、それほど売れるかわからない製品はリスクがないように、コストをかけず安価で作り、様子を見ます。その結果、結局あまり売れないという事が多々あります。
どの業種でもただ製品を作るという事ではなく、その製品によってムーブメントが起こらなければ作る意味はないと思いますし、次へは決して繋がりません。

今回のRK-100Sですが、実物を見てびっくりしました。
まず、この外装が本当に素晴らしいです。



これ、申し訳ないですが写真では伝わらないんです。
(楽器店の方にもそう言われます。)

何と言いますか、車の塗装に近いです。
今回のモデルは赤ですが、光沢がある黒に近い非常に高級感がある外装になってます。
そしてなんと木でできているにもかかわらず、軽量(3.4kg)です。

あと、これは想定内でしたが、音源(200プログラム)がすでに入ってます。

そして左手の部分にはリボンコントローラーの他にオクターブスイッチなどが付いています。


そして鍵盤の下にもコントローラーが付いています。


そして、電池駆動も可能です。
アルカリ電池で8時間も使えます。


肝心な鍵盤(37鍵)ですが、今までの肩がけキーボードでは、ミニ鍵盤を使うものがありましたが、小さすぎて弾きづらかったですし、標準鍵盤ですと楽器自体が大きくなりすぎて重くなってしまっていました。

今回採用したコルグ「スリム鍵盤」は、MS-20miniと同じ新しい鍵盤です。
標準鍵盤より若干小ぶりなので、早いパッセージもに弾きやすいです。
ちなみに、新しい鍵盤の開発には非常にコストがかかると聞いた事があるので、恐らく今後の製品もこのスリム鍵盤を使う可能性は高いかもしれません。

その他にも、お得意のボコーダー機能、マイク、ライン入力なども付いてます。
普通、シンセを買うとケースは別売りになっていますが、このRK-100Sにはソフトケース、ストラップも標準で付属しています。


自慢できる楽器で人前で演奏する喜びという意味ではPRSに通じるものがあると感じました。
もし、このスタイルのキーボーディストが多くなってきて、製品の後継が出るとしたら、個人的にはシールドもワイヤレスになって、鍵盤の個体でもベンドがかけれると魅力的かなとも思いました。(左右に動かすとピッチが変わるなど)

後は、非常に可能性がある楽器だとも思いましたね。
これは電子楽器全般に言える事かもしれませんが、ピアノやオルガンに比べて新しい物を生み出す余地があるのが電子楽器の魅力であり、このRK-100Sも、他の鍵盤楽器とは全く違うスタイルで演奏できる事により、楽器としての可能性も同じだけあるのかなとも思いました。

今回、音も録ろうと思っていましたが、シンセの伝道師、氏家さんの動画がすべてを物語っていたので(笑)、そちらをリンクしておきます。


なお、こちらのRK-100S、明日から無料で貸出しします!
希望者が多いと予想されますので、お電話でご予約の際に、「RK-100Sのレンタル希望」とお伝えください。

袴田